ノープランで向かったパレスチナ

ほとんどノープランで向かった、パレスチナ。スイスを経由してまずイスラエルに入り、テレアビブの空港からパレスチナ域内へ。取材のベースとなる拠点に選んだのは、ベツレヘムでした。

ベツレヘムの壁

門脇篤さん:
「行く前にどこをベースにしようかと思った時に、ベツレヘムがいいなと思って。観光地で入りやすそうだし。エルサレムから行くと、壁の外で降ろされて、検問所を通ってベツレヘムに入るとネットで読んでいたんですが、若者たちが『あなたも今からベツレヘム?このバスに乗ればいいんだよ』と話しかけてくれて。一緒にバスに乗ったら、検問もなくいつの間にかベツレヘムに。
逆にパレスチナからイスラエル領内に入る時は、検問があってパレスチナ人は全部外に出されてチェックされていました。我々外国人は外には出されませんでしたが、銃を持った兵士たちに車内でパスポートのチェックを受けました」

映画の登場するサラさん

門脇さんが制作した映画、「パレスチナ・レポート」では、現地をナビゲートするパレスチナ人のサラさんという男性が度々登場します。案内しながら、サラさんは自らの経験を元にイスラエルの建国以降続く占領による生き辛さも話します。