経済が回復基調にあり、賃上げへの機運が高まっているとして、新潟県内の企業の賃上げ額も過去最大となったことが分かりましたが、街の人は賃金の上昇を感じているのでしょうか?

【連合新潟 桑原典子 事務局長】
「社員にお金を払うことだけじゃなく、経済を回していくことも含めて賃上げをしていかなければいけないという意識は会社も非常に高まっていると思っています」

連合新潟は、県内354の組合に春闘に関する調査を行いました。

今月26日の時点で集計可能な回答があった29の組合でみると、組合員1人あたり平均1万3739円の賃上げとなり、去年の同じ時期を3418円上回りました。

これは集計開始以来、過去最高の引き上げ額だということです。

賃上げ率は4.83%で、去年と比べて1.16ポイント高くなりました。

その背景には「人材の維持や確保」のためという理由もあるそうです。

【連合新潟 桑原典子 事務局長】
「今いる人たちが離れていかないため、また新しい人が入ってきてもらうために、賃金の水準を捉えている経営者が多いと聞いています」

今年の春闘では大企業の満額回答や組合の要求額を上回る大幅な賃上げが全国的に相次いでいます。