手のひらサイズの小さな器具が世界初の医療技術に?

 いくつもの穴があいた楕円の筒。大きさは手のひらサイズです。実は、このシンプルで小さな器具が、大きく開いた傷口の皮膚などを再生させる、世界初の医療技術になるかもしれないのです。器具を開発したのは研究者の中山泰秀さん。一体どのようにして皮膚が再生するというのでしょうか?
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 (中山さん)「これを患者さんの皮下、皮膚のすぐ下ですね、そこに埋め込むんですけれども。埋め込むのは胸かお腹か足かな」

 体の中に器具を入れると、器具は“異物”と判断され、傷口を治す働きがある幹細胞がたくさん中に集まってくるといいます。その状態で体内から器具を取り出すと…
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 (中山さん)「こういう赤黒い、細胞がたくさん入った状態のものが取れます」

 中山さんは中から出てきたものを『バイオシート』と名付けました。
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 取り出したバイオシートを傷口に貼り付けると、幹細胞が周りの組織を活性化させて皮膚が再生する、という仕組みです。