小林製薬の「紅麹」をめぐる健康被害で、継続的に摂取していた1人が死亡したことが明らかになりました。この紅麹は他社にも販売されていて、原料に使っていた菓子パンや豆菓子、別のサプリメントなどが相次いで自主回収となる事態に…。影響は拡大の一途をたどっています。

「紅麹サプリ」を摂取していた人が腎疾患で死亡 「健康被害は全国で発生」

紅麹成分を含むサプリメントを摂取した人に健康被害が出ている問題は、影響が広がり続けています。

小林製薬のホームページより
「腎疾患でお亡くなりになった方が、生前に紅麹コレステヘルプをお使いになられていたとのご連絡をご遺族様からいただき、製品と死亡との因果関係が疑われる事象を1件把握いたしました」

26日、小林製薬は、自主回収の対象商品を摂取していた人が死亡したことを明らかにしました。製品と死亡との因果関係が疑われるケースは、初めてです。

亡くなった人が摂取していたのは、「紅麹コレステヘルプ」。2021年4月から約3年間、継続的に購入し1日3粒摂取。2024年2月、腎疾患で亡くなり、3日前に遺族から申告があったそうです。

小林製薬は遺族に会い、詳しい経緯を聞くとしています。

小林製薬の会見(22日)
「健康被害は全国で発生。それぞれのところで起きている」

――今後何人に広がりそう?

「正直、我々としては、そこは分からない」

倦怠感やむくみ、尿が出にくいなど、腎臓機能の悪化により入院が確認されたのは当初6件でした。しかし、新たな申告を合わせると80件近くになる見通しです。