今後、大谷選手への影響は?

ホランキャスター:
大谷選手も「ショックという言葉が適切なのかわからない」という説明をしていましたが、どれだけ心に、プレーに影響を与えるのか、というのは同じアスリートの観点からいかがですか。

松田丈志さん:
僕らも“チーム大谷”の一員として水原さんを見ていましたし、仲間と思ってる人に裏切られた、というのは本当に選手としてもショックだと思います。

さらにアスリートであれば、「できるだけ自分は競技に専念したい」という気持ちがありますから、お金の送金や、経費の精算など、できるだけ近くの人にやってもらえるのであればやってもらいたい、という気持ちも当然、大谷選手もあったんじゃないかな、というふうに思いますね。

なので今後という意味では、あれだけ経験、実績を残してきてる人なので、メンタル的には僕は問題ないとは思いますが、新たに信頼できるパートナーを探さなきゃいけないというところは、今後の課題としてもあるのではないかと思いますね。

ホランキャスター:
メジャーリーグの規定にもお詳しいということで、今後どんな調査が行われていくのか、それから大谷選手にどのような影響があるのかという点について、いかがですか。

鈴木淳司 氏:
MLBの規定というのはMLB.comでみなさんも読めますが、その中の「ルール21」の(d)という項目に「ギャンブリング」の規定があります。その規定を今回の事例に当てはめると、水原さんにも適用されるのですが、「ギャンブルをしたもの」という規定をしているわけですから、大谷選手の会見を見ると「一切関与していない」と言ってるので、MLBが「ルール21」を持ち出して調査をしたとしても、大谷選手に対しては何らの不利益は生じないと思います。

「ルール21」では自分が関わってる試合に、賭けをした場合には、“永久追放”という形で、自分が関わってなくても「野球に関して賭けをした場合には、1年間の追放」ということが書いてあるんです。今回はそれには当てはまらないので、大谷選手に不利益が生じることはないと思います。

井上キャスター:
大谷選手が水原さんに「法人の口座で任せていた」という部分を会見で自分の口からいう選択肢もあったと思います。それを言わなかったのは「捜査でクリアになるから僕の踏み入れる場所じゃない」と判断したと受け取ればいいですか。

鈴木淳司 氏:
仮に法人口座があったとしても、基本的に大谷選手のお金ではあるので、「自分のどの口座」と言わなかったとしても、お金がどこから送金されたというのは、既にわかってるわけです。結局は自分のお金であることは間違いないので、そこに関して、はっきり言う必要性というのはなかったと思います。