日本時間の26日、ドジャースの大谷翔平選手が、元通訳の水原一平氏の違法賭博問題について初めて声明を発表し、自身の関与を否定しました。
焦点の一つとなっているのがどうやって送金したかという問題ですが、MLBの規定にも詳しい弁護士からは「大谷選手“以外”が大谷選手の口座から送金する事は可能」という見方を示しています。一体どういうことなのか、詳しく解説します。
大谷選手賭博関与を否定 会見当時の様子は

井上貴博キャスター:
会見場には首脳陣はもちろんのこと、ケリー投手やヘルナンデス選手など同僚も同席していました。いかに人望があるか、大谷さんの人柄を象徴するシーンでもありました。声明発表は球団のインタビュールームで行われ、世界各国から記者100人以上、カメラは代表撮影のみとなりました。
ホラン千秋キャスター:
取材陣が詰めかけたインタビュールーム、当時どのような様子でしたか?

米・ロサンゼルス支局 小川健太 記者:
会場には100人ほどの記者が詰めかけ、大谷選手の言葉に耳を傾けました。そもそも声明の発表は、現地時間25日の正午過ぎに、突然舞い込んできた話です。その時点では、質疑応答があるのか、大谷選手がどこまで話すのか、というのも完全に不透明な状況でした。
現地の記者に話を聞いても「『いま調査中で話すことはできない』で終わるのではないか」という予測でしたが、今回かなり長く話したので、我々も本当に固唾をのんで、大谷選手の言葉に耳を傾けたという形です。
ホランキャスター:
大谷選手が話している様子を見て、どのような印象を受けましたか?
小川健太 記者:
見た目だけでいうと、普段通りで、会場に入ってくる際も、特に緊張してるような様子もありませんでした。
声明文が書かれた紙を机に置いて、メディア対応が始まりましたが、その紙に時折、目を落とすものの、基本的には前を向いて、大谷選手自身の言葉で話す姿がとても印象的でした。
声のトーンも、いつもの囲み取材ように落ち着いていて、淡々と話していましたが、最後に現在の大谷選手の心境を話す際には、言葉を選ぶわけでもなく、言葉に詰まるというわけでもなく、まだ大谷選手自身も現状の心境をどういった言葉で表せばいいのかわからない、という様子が伝わってきました。
井上キャスター:
最後にメディアから質問がなかったのは、しなかったのか、できなかったのか、どちらの感覚に近いですか。
小川健太 記者:
元々、「質疑応答はできない」という取り決めでした。しかし、正直「だれか何かしら聞くんじゃないか」と思いましたが、大谷選手が話した内容に各記者が満足を得られたのか、静かに終わっていきました。