安眠できるかは、朝の行動で決まる!

質が良い睡眠のためには、朝の行動が大事です。
【目を覚ましたら太陽光を浴びる】
目に光が入ることによって交感神経が刺激され、目覚めのスイッチが入ります。分泌されたセロトニンが夜になってメラトニンにかわり、眠気を催してくれるのです。
カーテンを開けて窓の近くできちんと光を浴びる。直射日光ではなく、部屋に差し込む光で大丈夫です。
恵俊彰:
目が覚めたらということは何時でもいいんですか?
梶本医師:
起きる時間は、大体毎日同じ時刻なことが大事で、同じ時刻に起きれば同じ時刻に眠くなる。
たくさん寝たいときは、夜眠る時間を早くして起きる時刻は一緒にする。そうするとその日の夜も同じ時刻に眠くなるという感じですね。
【コップ一杯の水を飲む】
起きたらまずコップ一杯の水を飲んで、血流を良くするのが大切です。
眠って朝起きたときには、汗や尿により500CC程度の水が出ていきます。それを素早く補うことにより、血流を良くして自律神経を助けます。
常温の水か白湯がおすすめです。
目覚まし時計を使う際の注意点

【突然大音量で鳴る目覚ましは使わない】
梶本医師:
爆音の目覚まし時計は確かに起きますけども、「驚かされて起きる」起き方なわけです。言ってみれば動物だと殺される寸前の起き方をしているわけですから、自律神経に負荷がかかってドキドキした状態になって、朝一番から非常に疲れることになります。
なるべく穏やかな音やメロディーで、音量が徐々に大きくなる機能がついている目覚ましがおススメです。
スヌーズや複数のアラームは、目覚めが曖昧になるので使わない方が良いそうです。
【朝ご飯をしっかり食べる】
朝食を食べることによって胃が動き自律神経を優しく目覚めさせることができます。
朝食を摂ると体が温まるので、そのためにも肉類や大豆などのたんぱく質をとるのが効果的です。
また、良い睡眠のためには、乳製品やバナナなど、体内で生成できない必須アミノ酸の「トリプトファン」を多く含む食品がおすすめです。
睡眠ホルモンであるメラトニンの生成に役立ちます。