◆農家と“Win-Win提携”トウモロコシを調達
RKB小畠健太「今年初めて栽培に取り組んだという飼料用のトウモロコシです。4月に種をまき2メートルを優に越える高さまで成長しています」

稲作農家と契約し、飼料用のトウモロコシの栽培を始めたのです。種まきや生育中の手入れは稲作農家に委託し、刈り取りは県の補助を受けて導入した機械で酪農家が実施。今回は1キロ15円前後で買い取る契約ですが、いまの輸入飼料と比べればずいぶん安く抑えられます。
江藤さん「輸入はずっと値上がりしているからある程度の買取値段を提示して、稲作農家とウィンウィンの金額を設定する。それでもはるかに安いし為替とか国際情勢に左右されない安定的に供給が受けられるようになる」
栽培に協力する稲作農家も、米や麦以外の選択肢として可能性を感じています。

農家・大里正弘さん「稲に比べると全然手はかからないし、お互いがつぶれないように地元の自営業同士で手を結んだ方がいいと思いますね」
収穫したトウモロコシは、実のほかに葉や茎も一緒に細かく刻んで1か月ほど乳酸発酵させることで牛の餌になります。江藤さんは餌の栄養価を確認したうえで、実際に牛に与えて問題がなければ、来年以降、栽培面積を拡大することも検討しています。
江藤さん「こういう努力をして10円でやっていけるよう生産者もして、コストを吸収できない部分は値上げで消費者の方々に理解してもらい、今まで通り牛乳乳製品をとっていただきたいのが本音ですね」