■「抗原検査キット」を配布するのも、“パンク寸前”の発熱外来の役割?

抗原検査キットが出回らない中で、今一番人が殺到しているのが発熱外来です。政府は、その発熱外来のある病院で希望者に抗原検査キットを無料配布することを検討しているのですが、すでにパンクをしている発熱外来の仕事がさらに増えるということになりそうです。
田代医師:
重症度の高い、医療依存度の高い方に医療を届けることが(医療従事者の)最大の使命ですので、陰性確認のための正直意味があるのかわからない検査の対応、そしてここに検査キットの配布まで入ってくると、正直勘弁して欲しいという思いが現場の意見としてはあります。
小坂教授:
いくつかの自治体では、症状がある人に(抗原検査キットを)郵送して送るということはこれまでにもやっている所はあったんですね。ただそうすると(到着までに)2日間かかってしまうというところで直接配るっていうことにしたのかなと思うんですが、検査・診療医療機関の負担というのはさらに増える可能性はあるので、そこへの配慮というのは必要ですよね。
薬局もしっかり感染対策を取っているでしょうから、薬局に取りに行くというシステムが一番いいのかなという気はするんですが。
八代氏:
ドラッグストアであったり、薬局であったり、僕はコンビニでもいいんじゃないかなとは思いますけれども。とにかく目的は発熱外来の皆さんのワークロードを減らすことですから、
(発熱外来に)取りに行ったり証明書をもらいに行ったりということは、何か変えていかないといけないと思うんです。
恵俊彰:
とにかく、抗原検査キットの体制をとにかく充実させていただきたいというのと、待機期間が短くなっても、小坂先生のおっしゃるようにケアをしっかりしながら行動すると、より社会には広がりづらくなると、そういうことが見えてきました。
(ひるおび 2022年7月26日放送より)