「第二の娘を生まないために」今もトー横に足を運び続ける

父・浩三さん
「一番の思いは娘の命を絶対に無駄にしたくないというところ」
この日、浩三さんの姿は都議会にありました。
「トー横」への対策の必要性を訴えていた都議会議員と直接話す機会が設けられたのです。
東京都は、「トー横」対策として今年度の10倍となる2億円の予算を計上していて、来年度中に相談窓口を常設する予定だといいます。

父・浩三さん
「これが一番衝撃で…。すいません、ちょっとたまに感情がバーって出ちゃう。やっぱ感情がやっぱり駄目だ」
浩三さんは、時折言葉に詰まりながらも、対策の必要性を訴えます。

父・浩三さん
「自分を大切にしないから自分がどうなってもいいという感じの感覚なんですね、トー横の子たちって。これ(施策)を見たときにあくまで受動的かなって。トー横の子たちを待つんじゃなくて、こちらから働きかけていく」
あきこさんが亡くなってからまもなく1年。
浩三さんは今も、どうすれば娘の死を防げたのかと葛藤しています。

父・浩三さん
「精神的余裕がなかったなっていう感じ。ずっと日々学校に行かなくて、どんどん家にいる時間が多くなって、どう接すればいいか本当に分からなかった。今後、あきこみたいな子を出さないように支援していく立場の方に回って何かできることないかなっていう」
浩三さんは第二の娘を生まないため、今も「トー横」に足を運び、子どもたちに向き合い続けています。