中国海警局は21日、南シナ海の南沙諸島にある鉄線礁にフィリピン人34人が上陸したとして、非難する声明を発表しました。

中国海警局の報道官が発表した談話によりますと、フィリピン人34人が南シナ海にある南沙諸島の鉄線礁に、中国側の警告を無視して上陸したということです。

中国側も調査のため、上陸したとしています。

談話で、「フィリピン側の行為は中国の領土主権を侵害し、南シナ海の平和と安定を破壊するものだ」として、南沙諸島への上陸を非難。「今後も中国の権益を守る活動を展開する」しています。

南シナ海の南沙諸島をめぐっては、中国とフィリピンが領有権を争っていて、先日も、中国艦船が放水砲を使ってフィリピン側の船舶の乗員にけが人が出るなど、緊張が高まっています。

来月11日には、日本とアメリカ、フィリピンの3か国が首脳会談を行う予定で、こうした南シナ海での中国の行動についても議題に上るものとみられます。