地域の歌に方言、雪国の「マストアイテム」も掲載
石井さんには、これからも大切にしていきたい中町地区の文化があるといいます。それが、この地区で歌われる「御詠歌」です。
「朝日さす♪夕日輝く♪」
集落を守ってくれているお地蔵様に感謝の気持ちを込めて歌われる「御詠歌」には、譜面はありません。代々歌い継がれているのです。石井さんはこの歌を大切にしています。西道さんは、教科書にはこのような地域の文化も掲載していきたいといいます。

石井アツ子さん「感謝しているんだ。他から来て一生懸命やってくれて、頭が下がってばかりいる」
完成した「集落の教科書」はおよそ50ページ。町内の移動手段や、「おらほ=私の地域」、「かんまがす=かきまぜる」などの方言、「菅笠」や「さるっぱがま」など、自然に囲まれた暮らしならではの服装も知ることができます。


作者の西道さんは「移住したときのギャップを少なくするため、いいところだけでなく、そうでないところも伝わるような内容で記事を書いた」といいます。
「集落の教科書」は、移住者が増えるきっかけに、さらには地域の文化を守ることにもつながっていくかもしれません。