「感染性廃棄物」を放置 危険性は?
小川彩佳キャスター:
バイオハザードマークがついた感染性廃棄物がそのまま放置されているということですが、これは危険な状態ですよね。

TBS社会部 調査報道担当・神保圭作記者:
取材では現場の環境への影響がどのようなものだったか分かりませんでしたが、宮城県産業廃棄物対策課・堀籠洋一氏は「環境に非常によくないという認識を持っている。早く現地から無くなる取り組みをしていく」と、環境への悪影響を懸念していて、医療機関に回収を求めているという現状です。

藤森祥平キャスター:
環境省の資料によると、感染性廃棄物は血液や血を拭いたガーゼ、予防接種などで使った注射器などが含まれます。医療機関が適正な料金を支払って委託された業者が焼却や滅菌をして、最終処分場に送るという取り決めがあり、厳重に扱わなければいけません。
医療機関も取り扱いに十分気をつけなければいけないと分かっているんですよね。

データサイエンティスト 慶応大学医学部 宮田裕章教授:
医療機関内での廃棄に関しては、アクシデントがないように徹底してダブルチェックなどをしていますが、業者に任せた後はなかなか確認する術がありません。ただ一方で、廃棄責任は医療機関側にあるので、そこも含めて見ていかなくちゃいけないんですよね。
今回の背景のひとつには、アナログで処理を続けてきたということもあるのではないかと思います。当事者の社長は「ミスだ」と言っていましたが、約25年続いてきたことなので、そうではないという印象です。
アナログで処理し続ける環境を続けたことによって、それを第三者がチェックできない状態。コロナ禍でも日本はFAXで(感染者など)コロナのやり取りをしていて、「デジタル敗戦」と呼ばれていましたが、ここにもそういった影響があるんじゃないかなと感じました。














