近くに住む二瓶明美さん(59)は、毎年の篠澤さんたちの演舞を心待ちにしている一人です。

二瓶明美さん(59):
「こうやって10年以上震災から経っても、こうやって来てくれるというのは嬉しくて」

震災直後、二瓶さんが住んでいた岡田西町仮設住宅では、毎年エイサーが披露されていました。しかし、その後住民が仮設住宅を退去し交流は途絶えました。

そんな中、エイサーの魅力に惹かれた二瓶さんの呼びかけで、再び住民が集まるようになり、今の岡田会館での演舞が始まったのです。

二瓶明美さん:
「ちょうど支援物資のダウンジャケットが届いたときで、みんなそれを着て演舞見ようねという声掛けをしてみんなで盛り上がったのが思い出されますね。ここが最後に実家のように帰ってきてもらっているので、それがうれしいですね」

演舞披露の時間が近づくにつれ、地域の人たちも続々と訪れます。

篠澤沙紀さん:
「ここには結構長く通っているが、初めて見るお客さんもいると思うので、エイサーの魅力が存分に伝わって、お客さんに楽しんで笑顔になって頂けたらいいなと思います」