津軽塗に魅せられた人

職人が作業するシェア工房では、津軽塗職人の木村崇広さんが作業をしていました。木村さんは東京都出身、津軽塗に魅せられて弘前にやってきたのだそうです。

津軽塗職人 木村崇広さん(左)と白川アナ(右)

津軽塗職人 木村崇広さん
「今、古津軽塗といって、江戸時代や明治時代などの古い津軽塗を再現する作業をしています。これは毘沙門亀甲という、甲羅が連続してるような模様になりまして、模様を書くための作業をしています。本番で描くときは、これをなぞるわけじゃなくて、これは目印にしかならないので、漆を自分で調整して描きます」

白川アナの津軽塗プチ体験

白川アナ、津軽塗の作業をちょっとだけ体験してみることに。津軽塗で使われる漆の素材を使って、インテリアパネルを作ります。

漆の素材は、意外なものを混ぜて粘度を高めます。それが卵の白身です。
漆はタンパク質を加えると、漆の流動性が止まる性質があり、白身と漆を混ぜることで粘度が高まり、模様が流れずに残ってくれるのだそうです。

漆を混ぜ合わせヘラにつけプレートにスタンプしていきます。

白川アナ
「べったりとついてしまいました。力加減、難しいですね」

葛西さん
「手の力加減とかスピードとかでだいぶ変わりますよ」

なんかかっこいいな…を入口にして、津軽塗に振り向いてほしい

葛西さんは、宮城県仙台市出身。大学の工芸コースで漆について学び、津軽塗に魅了され、津軽塗を知ってもらいたいとギャラリーを立ち上げたそうです。そんな葛西さんに、津軽塗に対する思いを聞きました。

葛西さん
「いろんな方に振り向いてもらいたいんですよ、津軽塗に。興味がある方が見てくださるのはもちろん嬉しいですし、そうじゃない方に、いかに振り向いてもらうかっていうところも重要だと思っています。津軽塗ってよくわからないけれど、なんかかっこいいなっていうのを入口にして、これが実は津軽塗だったんだというような見せ方をこれからもできたらなと思っています」

白川アナ
「津軽塗がこんなに可能性のあるものだと知らなかったので、若い世代の方にもどんどん知ってほしいなと改めて感じました。まずは、身近なものから楽しんでみようと思いました」

CASAICOでは、様々なワークショップを開催しています。興味にある方は、ギャラリーまでお問合せください。

津軽塗凸遊び~インテリアパネルを作る~4400円(要予約)

ギャラリー「CASAICO」
住所:弘前市城東中央4丁目2-11
電話番号:0172-88-7574
営業時間:10:00~17:00
営業日時はギャラリーのHPで確認できます

青森テレビ「わっち!!」月~金曜夕方4時25分「あおもり学び隊」2024年2月27日放送回より