家の中で潜む場所は・・・

万が一家に持ち込んでしまった場合、繁殖しやすい場所があります。
◆ベッドマットレスの「下」
◆ソファの隙間
◆ラグの裏側
五箇氏:
明るいところが苦手で、昼間の間にできるだけ暗いところに入りこみます。体の大きさがそれなりに大きいので、ダニみたいに布団の中まで入り込むということはないんですね。
どちらかというとマットレスの下、あるいはベッドの裏側にへばりついて隠れていて、夜間這い出して人間の体を襲ってくるということになります。
弁護士 八代英輝:
布団乾燥機で熱を加えると駆除できるんじゃないかなと思ったんですけど、ベッドのフレームの下とかマットレスの下にいるんだと、トコジラミには効果がないってことですか?
五箇氏:
そうですね。乾燥機自体は布団の中に住んでいるチリダニと言われるものには効果があるんですが、残念ながら布団のさらに下にいるトコジラミまでは殺虫するだけの熱は届きません。布団乾燥機をかけているから安心とは言えないということになります。
恵俊彰:
見つけた1匹を処分したとしても、殺虫剤に耐えるスーパートコジラミなどがいるので、そのあとはどうすればいいんでしょうか?

五箇氏:
おっしゃる通り、家庭用の殺虫剤で処理しても死なないものがたくさん出てきているんですね。やはり専門の業者さんを呼んで徹底的に駆除しない限りは、一匹でも残っていればまたすぐ再生してしまうことになります。
できれば自治体を通して相談して適正な業者さんに処理していただく。
徹底的に隙間にいる個体をやっつけて、1回だけでなくしばらく時間をおいてから次の個体が出てくるのを見計らってまたもう1回という具合に、大体3回ぐらい繰り返して駆除することになります。
トコジラミを見つけたら

万が一、トコジラミを見つけた場合の対処法です。
◆カメムシの仲間なので潰すと強い臭いがする⇒つぶさない
◆熱に弱いので、ドライヤーをあてる(火事に注意)
◆掃除機で吸って、ゴミ袋に入れてしばって捨てる
◆ガムテープにくっつけて、ビニール袋に入れてしばって捨てる
◆虫よけスプレー(ディートが含まれたもの)が有効
暖かくなる春以降、トコジラミが活発化するので注意が必要です。
五箇氏:
昆虫ですので、1年間のサイクルとしては春から夏にかけてが一番活動が活発になります。肌の露出が増えてくる季節に入りますから、一層刺される機会が増えるという意味で注意していただきたいと思います。
こういった虫がいるということを知った上で警戒して、入ればすぐに駆除する心構えをしていただくのが大事だと思います。
(ひるおび 2024年3月14日放送より)