卒業式の後に待っていた生徒からのサプライズ
「3年8組、安里〇〇」

そして迎えた卒業式。およそ1時間半をかけてすべての生徒に証書を手渡し、教員人生における最後の大仕事を終えた平良校長。卒業生代表による挨拶や卒業の歌など、生徒たちの成長を見届けながら、閉式を迎えたと思わたその時、サプライズが待っていました。
舞台にあがった1人の卒業生が校長に呼び掛けます。
代表の卒業生
「この卒業証書は校長先生が1文字1文字丁寧に仕上げてくれたものです、そこで校長先生に感謝状を贈りたいと思います。校長先生、舞台にあがってきてください」
大きな歓声と拍手が鳴る中、舞台にあがると感謝状の贈呈式が始まりました。

代表の卒業生
「感謝状、平良亮校長先生。あなたは仲西中学校の校長先生として常日頃から私たちのことを見守ってくださいました。毎朝の正門でのあいさつや『リーダーとは』という講話が印象深いです。また私たちの卒業証書を1文字1文字心を込めて書いて下さいました。よってこの功績をたたえ、心から感謝の意を表します」
思いが込められた感謝状を受け取り、平良校長は改めて卒業生にエールを送りました。
平良校長
「1人1人違った卒業証書で、上から重ねても決して重なることのないものです。みなさんがこれからも自分らしさを忘れずに頑張ってほしいという意味も込めています。仲西中での思い出を忘れずにこれからも頑張ってください」
壇上から降りようとする校長を制止する卒業生たち。サプライズの演出はまだ続きます。
♪「今始まる希望の道 今日までありがとうね。思い出の校舎と別れを告げ、今新たな扉開き はるかな年月経て つぼみから花咲かせよう」

卒業生全員から別れの歌、そして仲西中学校の校歌が贈られると、平良校長の目には涙が…。溢れだす気持ちをこらえることはできませんでした。
平良校長
「まさかのサプライズで、生徒が校歌を歌ってくれた時にはジーンと胸にくるものがあって感動しました。子どもたちがしっかり見てくれてたんだなと思う。誠意を込めて子どもたちと向き合う大切さを改めて学ぶことができました。子どもたちには感謝でいっぱいです。それを支えている教員や職員にも感謝です」














