重い物からの救出を体験

身近な人が重い物の下敷きになってしまった場合、助けるためにはどうすればいいのでしょうか?
約80キロのタンスの下から人形を救出するという体験を2人組で行ないます。

まずひるおびの男性スタッフがタンスをもち上げてみますが、短時間上げるのがやっと。下敷きになった人形を救出する間、キープし続けることはできません。

しかし、テコの原理を利用すれば、ポールなどで楽に持ち上げられるといいます。空いた隙間を確保するために、もう一人が角材や分厚い本をはさみます。

その後、重さ約40キロの人形を引っ張り出そうとしますがなかなか引き出せません。

東京消防庁防災部防災安全課 篠原和樹消防士長
「意識のない方は、想像しているよりも、ものすごく重さを感じると思います。このように下に布団などがある場合は、布団ごと救出してしまうのも方法の一つです。」

2人がかりで布団を引っ張り、何とか救出することができました。

小林アナウンサー
「これ、1人じゃちょっと無理ですね」

東京消防庁防災部防災安全課 篠原和樹消防士長
「1人で大人の方を運ぶのはなかなか難しいと思いますので、大人数で救助・救出にあたっていただければと思います。」

小林アナウンサー
「やはり近所のつながりや関係性が大事ですね。」

また、救出後の搬送手段として、物干し竿と毛布をつかった担架の作り方なども教わることができます。

都市ガスのニオイを体験

ガス漏れ時に備え、「都市ガスのニオイ体験」もできます。
IHが進み、特に若い世代ではガスのニオイを知らない人も多くなっています。どういうニオイがすると危険なのか、再現したガスのニオイを嗅ぐことができます。

他にも
▼助けを求める声の聞こえ方
▼避難する際にガスの元栓を締める・ブレーカーを落とすことの重要性
なども学べます。

コメンテーター 大迫あゆみ:
アメリカに住んでいたときに、アメリカのサイエンスミュージアムに行ったら日本の3.11の揺れを経験するというブースがあって、アメリカ人の方が興味を持ってやっていました。
私達も映像で見ると冷静に見られますけど、やっぱりいざ地震が起こるとパニックでどう助けていいか分からなくなると思うので、何度も繰り返し見て勉強しておかないといけないと思いました。

弁護士 八代英輝:
関西に住んでいるときに、(施設などで)地震体験をする機会は何度かありましたけれど、本当の地震じゃないとわかっていてもかなり動揺しますし、揺れていること自体、非常に恐怖を感じました。
いざというときに動けるかどうか、特に人を助けられるかどうかは、その場に至って「初めて」だとなかなか難しいなと感じましたね。