“家だけ”ではなく“エリア”として入れるように
小川キャスター:
具体的な方針をまず示していただきたいですね。

日本総研主席研究員 藻谷浩介さん:
被害者の方々が何か言うから仕方なく「除染」という態度は一切許されてはいけない。そもそも現状に戻すというのが前提です。
被害にあった人たちだけでなく、日本の国土も被害にあってるわけで、国として非常に豊かな里山地域を元に戻すということに全力を挙げる。
確定申告をしましたけど、政党交付金に使わないで、全額を津島地区に私の税金を使ってほしいです。
ちなみに一部の地区に戻ると言っても、家のところに戻れるだけでは駄目なんです。都会で例えて言うと、「家に戻ってもいいけど、横の公園は入っちゃ駄目よ」、「コンビニは入っちゃ駄目よ」のような話です。山に入れない、里山に入れない里山暮らしはあり得ない。
きちんとエリアとして入れるようにするということが汚染してしまった我々の責務であり、これを片付けないうちに原発再稼働などの方向に行くのは、国として恥ずかしいと思うべきです。
小川キャスター:
優先順位として、まずは具体的に住民の皆様に寄り添うというところですね。