■自宅療養中の4つの「危険なサイン」

南波キャスター:
自宅療養での「危険なサイン」は大きく4つあります。
コロナの場合、危険なのは肺炎が大きなポイントになってくると思います。▼深呼吸をするとせきが出る▼日常生活の中で少し動くと息が上がる、これらは肺炎の可能性があります。また、▼手が震える▼つめの色が白っぽくなる、というのも酸素が体の中で減っているということで、この陰には肺炎が隠れている可能性があり、危険なサインだということです。
ホラン千秋キャスター:
寺嶋さん、自宅療養中にこういう症状が出たら注意しなければならない、といったものはありますか?
東京歯科大学市川総合病院 寺嶋毅医師:
▼呼吸▼意識▼水分の3つがあげられます。少し動いたときに息がすぐ上がるとか、呼吸回数が早くなる、あるいはパルスオキシメーターが届いていれば、94%を下回るようであれば受診した方がいいです。意識でいうと、朦朧としていたり、ぐったりしている、それから水分がしっかり摂れていない場合も受診が勧められます。
井上貴博キャスター:
この病気の難しさでもあると思いますが、軽症の方は夏風邪程度に終わってしまう一方で、基礎疾患がある方は、合併症が悪化して重症化してしまうリスクがある。この幅広さはより加速している気がしますが、寺嶋先生はどのように感じていますか?

寺嶋医師:
60歳未満や基礎疾患がない人は、ほとんどインフルエンザと同じ重症化リスクや致死率になっています。一方で、高齢者や基礎疾患がある人は、インフルエンザの3倍くらいというところと、広がりやすさでいえば、高齢者施設以外の広がりやすさの程度はインフルエンザをはるかに上回っている印象があります。そこは、今後対応していく上での課題かなと思います。
井上キャスター:
高齢者や基礎疾患がある方々が医療にかかれるように、ということですね。
寺嶋医師:
必要な方がきちんと診断や治療を早く受けられることが大事だと思います。