新型コロナウイルスの感染急拡大で患者が急増し、医師に診察してもらえないという事態が増えています。東京では「自宅療養者」の人数が過去最多となる中、不安と戦いながら市販の薬で乗り切る人も…。軽症であれば、医師の診察を受けなくてもいいのか?専門家に聞きました。

■「60歳以上の人と基礎疾患のある人は医師の診断を受けるべき」


南波雅俊キャスター:
都内在住50代の女性の方で、基礎疾患がある夫が発熱しました。7月18日に39℃台の熱を出し、3日間高熱が続いたそうです。そして、4日目になる21日には37℃台になりましたが、このときに抗原検査キットで陽性がわかりました。そして24日、36℃台に体温が戻ったということです。

自宅療養中の対応ですが、息子さんと手分けをして発熱外来や保健所に電話したもののつながらず、医師の診察を受けられなかったということです。ですから、市販の解熱剤を飲んで、意識があったので救急車は呼ばなかったということです。


当時の心境については「不安で仕方がなかった。自宅で苦しんでいるしかないんだな。高血圧の症状を持っている主人なので、重症化したときにはどうしてたんだろう」と振り返っています。

地域差もあるとは思いますが、検査を受けられない、医師の診察を受けられない方も実際にいるようです。


軽症なら医師の診察を受けなくても大丈夫かというところは、在宅医療を中心に診ている「ひなた在宅クリニック山王」の田代和馬院長は、「60歳以上の人と基礎疾患のある人は医師の診断を受けるべき」と話しています。