なぜ卒業式に最新ヒット曲?

レミオロメンの「3月9日」がランクインしていますが、J-POPやヒットした曲が歌われるようになったきっかけもあります。

ヒット曲が卒業式で歌われるようになったきっかけは、海援隊の「贈る言葉」(1979年)だそうです。卒業式や謝恩会で合唱する学校が増えたのは1980年代でした。時代背景として80年代は荒れた学校が多く、学校を1つにまとめる手段として「みんなで歌えるような身近な曲で合唱しよう」という流れがこの頃から広がっていきました。

「みんなで行った修学旅行!」 卒業式“呼びかけ”の謎

卒業式の曲は世代間ギャップがありますが、あまりギャップのないイベントがあります。それが「楽しかった」「運動会」という“呼びかけ”のイベントなんですけど、これのきっかけも調べました。

これは群馬県にある島小学校(当時)の校長先生・斎藤喜博さんが1950年代に呼びかけを考案したそうです。

この方、様々な事業の実験もしていて全国から研究会に人が集まるぐらい権威のある方で、考え方が1970年代に書籍化されました。その「斎藤喜博全集」の第5巻に呼びかけ台本の詳細が記され、全国の学校が採用するようになって広がったということです。