11日で東日本大震災の発生から13年となりました。宮城県気仙沼市にある洋菓子店の店主が83歳の誕生日を迎えました。震災によって2度の岐路に立ちながらもお菓子作りに励む店主の13年、そして、いま思うこととは。
廃業の危機を救ったのは…
気仙沼市の内湾にある洋菓子店「ブリアン」。店主の千葉秀男さんは、3月11日が誕生日です。

洋菓子店ブリアンの店主 千葉秀男さん:
「83歳になったぞ。良いことすると長生きするんだ…」

千葉さんは、震災によって2度大きな岐路に立ちました。13年前のあの日、津波で店と自宅が全壊。廃業の危機を救ったのが、震災から1か月後にガレキから見つかった手書きのレシピです。

千葉秀男さん(当時71):
「真っ黒くなってしまって、全部拭いて。(Q どれくらい書き溜めていたのか?)何十年間の汗だね。宝物みたいな感じ」