83歳の誕生日、3月11日
そして、3月11日。地震が発生した午後2時46分。鎮魂のサイレンがなる中、千葉さんは店の外で海に向かって静かに手を合わせました。

千葉秀男さん:
「誕生日だけどね素直に喜べないんだな。見つからない人もいるしさ。大変なところを生きている人もいるし…」
複雑な思いを巡らせながら3月11日を過ごした千葉さん。83歳。変わらず厨房に立ち続ける職人の胸にあるものとは。

千葉秀男さん:
「俺の使命だからお菓子を作るのは。おいしいおいしいって言われるのがやっぱり一番職人は嬉しいことだから」