「東日本大震災の死者数の2倍以上の方々が亡くなる想定になる」知事が最も危惧する死者数

青森県・宮下宗一郎知事
「やはり一番危惧しているのは、この死者の数ですね。これ5万3000人というのは、これは本県だけで東日本大震災の死者の数の2倍以上の方々が亡くなるっていう想定になります。ただ一方で、速やかに避難をすればですね。この7~8割
軽減されるというふうにも言われていて。ただ、8割軽減されても1万人以上の方が亡くなるんですね。ですから、その備えというのはまずは市町村による避難所の再構築が必要だと思います。避難ルートの周知。皆さんにお知らせするということも大事ですし、また、あるいは津波防災施設ですね。こういったものを各地で設置していくことなんかが、必要になってくるというふうに考えてます」

河村庸市キャスター
「今、周知という話もあったんですけれども、今回の想定の見直しで、県内でも五つの市町村で避難所が合わせて18か所を使えなくなったということで、それを知らない住民の方もいらっしゃいますし、周知する自治体としても、まだ道半ばなところはあるかと思うんですけれども。県もやはり、そこは後押ししていく必要はありますでしょうか」

青森県・宮下宗一郎知事
「もちろん後押しするということは当然のことなんですが、各市町村が工夫を凝らしてですね、ハザードマップ等を住民の方に届ける段取りをしてると思います。ですから、まずよく正常性バイアスというんですが「自分だけは大丈夫とか、自分の家族だけは大丈夫とか、自分の地域だけは大丈夫」ってみんな思いがちなんですけどね。そんなことは決してなくて。本当に地震が来て津波が来たら、自分が一番最初に死ぬと思って、やっぱり準備をすると。準備っていうのは、まずはやっぱり正しい情報を各自治体から入手するということが、まず大前提になると思います。

河村庸市キャスター
「ソフト面の話が『意識の醸成』のところとかありましたけれども、ハード面のところでもやはり考えはありますでしょうか」