「この世の地獄のような光景を見ました…」3.11から13年

河村庸市キャスター
「13年という月日の中で、数えきれない鎮魂の祈りが捧げられてきました。あの日起きた多くの悲しみは今も癒えることはありません。しかし、未曾有の震災の記憶は少しずつ薄れ、いわゆる風化という現実も否めません。こうした中、政府は、近い将来発生する可能性が高い巨大地震について、様々な情報を提供し、注意を促しています。青森県も例外ではなく、万が一の場合、大きな被害が想定されています。来るべき災害にどんな準備ができるのか。何が必要なのか、今日はスタジオに、宮下宗一郎知事をお迎えしまして、一緒に伝えて参ります。どうぞ知事、よろしくします」

青森県・宮下宗一郎知事
「はい。よろしくお願いいたします」

河村庸市キャスター
「東日本大震災から11日で13年が経過しました。また同じような災害が起きる可能性もあります。改めて、その備えの重要性というものを感じますね」

青森県・宮下宗一郎知事
「はい。本当に東日本大震災も昨日のことのように私も覚えています。本当にこの世の地獄のような光景をですね、見ました。でも、これは必ずですね。これ以上の災害がもしかしたら青森県に来るかもしれない。いや、確実に来るという未来もありますので、ぜひ今日はそうした辺りをですね、お話させていただきたいと思います」

河村庸市キャスター
「それではじっくりとお話伺ってまいります。青森県は三方を海に囲まれていまして、知事も以前の会見で、青森県自体が半島だという言葉もありました。この地形もありまして、東日本大震災を上回る被害が想定されるのが「日本海溝・千島海溝地震」です。この地震についての被害想定などについて、市川キャスターお願いします」