2011年の東日本大震災の発生から11日で13年。岩手県内は多くの人が犠牲者を悼み、祈りに包まれました。各地の表情をまとめました。
午前6時ごろ 陸前高田市・高田松原「奇跡の一本松」からは朝日が望めました。
午前10時半ごろ 大槌町末広町の江岸寺には墓参りに訪れる人の姿が。
川村哲也さん(86)は一人娘の奈緒子さんが今も行方不明のままです。
(川村哲也さん)
「奈緒子ちゃんお父さん来たよ。朝一番で来たからね。どうしてたの?お母さんと行き合った?お母さんも今年で7年目だからね一緒になってるんでしょ。お父さん一人になってしまったからね。なんとか早く見つかってお母さんと一緒になりなさい」
父親を助けらなかったことを今も悔やみ続けている人も。
(岩間裕子さん)
「あのとき一緒におんぶして連れていけば良かったのかなと。なんで置いてったのかなって。まさかここまで津波来るとは。津波が来るとは思ったんですけど家が流されるほどの津波にはならないだろうなって。それが本当に悔やまれて・・・」
宮古市では津波避難訓練が行われました。震度6強の地震が発生し、大津波警報が発表されたという想定です。会場には県内の自治体で初めて導入した2台の「トイレカー」も登場しました。
大槌町では旧役場庁舎の跡地で犠牲となった職員の追悼式が執り行われました。
陸前高田市米崎町の海岸では警察官20人が行方不明者の手がかりを探しました。震災発生時は6歳だった巡査は、被災地で懸命に活動する姿を見て、警察官を志しました。
そして地震発生時刻である午後2時46分。各地で黙とうがささげられました。
釜石市の根浜地区では黙とうの後、住民の手により風船が空に放たれました。
宮古市田老では防潮堤での追悼の祈りの後、能登半島地震の被災者にエールを送ろうと「たこ揚げ」が行われました。
また大船渡市大船渡町では犠牲になった市民410人の名前を記した芳名板と祈りのモニュメントの除幕が行われました。
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