学校再開も本来の給食は提供できず…

能登町では現在も地震の影響で給食センターが稼働できず本来の給食は再開していないため、毎日の昼食はボランティアによる炊き出しでまかなわれています。

場所は変わって、羽咋市のフレンチレストラン。休業中の店内で給食作りに追われていたのは、能登で被災した料理人たちです。厨房では「このブロッコリー甘くなかった?」「甘かったです」「軸なんかめちゃくちゃ甘い」と料理人らのやり取りが聞こえます。

厨房の料理人たち

epice・小山康成シェフ「(支援の野菜が)じゃんじゃん頂いているので。それをふんだんに。新鮮で美味しいからいっぱい使ってあげ美味しくなります。ブロッコリーなんてほんと有り難いです。ビタミンたっぷりなんで不足しがちなので。避難所のかたたちとか。」

提供されたブロッコリー

一本杉川嶋・川嶋亨さん「料理人として料理しかできないです。料理を作ることで、子どもたちとかたくさんの人たちを笑顔にできたら良いなという思いでいる。僕たちが一番つらいのが、じっとして何もしていないことが一番つらいことなので、こうやって自分が大好きな料理をしていることが、嫌なことも忘れられますし。やりがいを感じる瞬間です」

これらは被災地の給食作りはボランティア団体「北陸チャリティーレストラン」が1月から取り組んでいて、先月5日からはこの店で調理が行われています。能登町の小中学校などあわせて11か所に多い時で600食、野菜や肉をたっぷり使った日替わりのメニューを届けています。

厨房の料理人たち

ラ・クロシェット・橋田祐亮 オーナーシェフ「学校で簡易給食が始まったとはいえ冷たいものをまだ食べているというなかで、何か僕らでもできることがあればなと。あたたかいものを食べて少しでも元気につながればなと思ってやらせていただいています。」