難しい土の配合で、従来よりも温度は高く 

配合された土は、機械へとかけられいよいよ瓦の形が見えてきました。形を整えたら、瓦を焼く「焼成」の工程に入ります。

島袋義一さん
「1030℃に設定してありますので、あとはスタートボタンを押したら焼成にかかるわけです」

今回の難しい土の配合により、焼成温度も従来より30度高い1030度に設定されたため、焼き上がりが割れやすいという不安もあります。

島袋義一さん
「うまくいきます。大丈夫です」

初めて焼きあがった新しい首里城正殿の瓦。

島袋義一さん
「上出来だと思いますよ。もう本当ほっとしてます。残念ながら平成の復元のときのは火事になってしまったけどね、これからも職人さんの思いを引き継いで復元、復興をやっていきたいと思います」

平成の復元に関わった職人の思いも混ざり合う新たな首里城の瓦。沖縄の青空に赤瓦が再び映える日は、もうすぐそこまできています。