2022年に発表された「新たな地震の想定」

契機となったのは、2022年に県が発表した新たな地震の想定です。日本海溝と千島海溝、2つの震源を考慮して設定され、想定される津波の高さが引き上げられました。

八戸市は東日本大震災では最大で6.2mの津波が押し寄せたと推定されていますが、新たな想定では鮫と白銀地区に地震発生から約3時間後に最大波19.2mが到達すると予測されています。

このため、鮫地区では大津波警報が発表された時の避難所は当初、内陸部の3か所が想定されていましたが、浸水する地域が広がり鮫公民館は使えなくなりました。地域の住民も対応を余儀なくされています。

鮫地区自主防災会 佐々木眞悦会長(74)
「鮫公民館はちょうど2階のホールのあたりまでで26mとなっていますので、基本的に最大級の津波がくると(避難所として)使えない」
避難所の変更は、万が一のさいにどれだけ所要時間の増加につながるのでしょうか。JR鮫駅から歩いて確かめてみました。