記事内容が、その後現実になったら誤報…お詫び記事
――虚構新聞社のサイトには『お詫び欄』があります。書いた記事が『ウソではなかった場合』や、その後『現実化した場合』などで、お詫び欄も読者にとっては“楽しみのひとつ”ですが、最近ではどんな謝罪がありましたか。
UK氏:去年3月に「虚構ニュースを自動作成するソフト開発 千葉電波大」という記事について検証と謝罪の記事を出しました。元記事は2016年に掲載したのですが、当時のAIはまだ初歩的な段階だったので、自然な創作文を自動生成する技術は30年とか50年後になると予想していたんです。「仮に実現したとしても、その頃にはもう虚構新聞も無いから謝ることもないだろう」と。
それが、「ChatGPT」が出てきて、しかも虚構記事を自動生成できるだけの能力を備えていたんです。実際に検証してみて、その能力に驚いて「これは誤報だな」と判断しました。まさか掲載からたった7年で実現するとは思いもよらなかったですね。とは言え、本紙のように、「オチ」まで理解・生成することに関してはまだまだ未熟です。それさえも近い将来に実現してしまうのかもしれませんが。














