大手ジムの誘いを断り、広島に残る理由は?
崇徳高校での練習を終えた後、向かったのはプロ選手として所属するジムファイターズです。ジムには、宏二郎選手にあこがれ、プロを目指す子どもたちもいます。

芝宏二郎選手がアドバイス
「ガードを高くしてジャブ、前に前に行きながら手数を出していく」
渡邊夢斗 くん(小学6年生)
「宏二郎選手は優しいです、優しくてパンチをいっぱい教えてくれます」
楠本龍賢 くん(小学3年生)
「プロになってチャンピオンになって宏二郎君みたいに強くなりたいです」
芝宏二郎 選手
「自分にあこがれるみたいな感じなのでうれしい。見本になる選手にならないといけないと一層思っている」
保護者
「宏二郎選手はジムの子どもたちにとってあこがれの存在だと思います」
ジム会員
「こうして周りの人が応援に来たり、取材があったりというのは、みんなの励みというか目標になる、若い子たちが」
宏二郎選手はプロ転向後、寺西トレーナーと二人三脚で闘ってきました。寺西トレーナーの構えるミットにコンビネーションを次々と繰り出します。息もピッタリです。

寺西義幸 トレーナー
「宏二郎選手は、減量が末期までいってる、練習時間も1日6時間か7時間やっているので、疲れがたまっている中だったら調子いいかなと思います」
この週末、京都で高校生最後の試合を控えています。
地方ジムは、練習相手やマッチメイクなどでハンディを背負います。東京の大手ジムからの誘いもありましたが、広島に残ることに迷いはなかったそうです。
芝宏二郎 選手
「広島から関東に乗り込んで、関東で負けた悔しさをぶつける」
― 広島に残ることに迷いは?
「いや、迷ってはないです。寺西先生がいて、自分なんで。寺西先生がいなかったら今の自分ないんで」

練習相手が少ない地方ジムのハンデを克服するため、寺西トレーナーと全国に出稽古に出向きます。
芝宏二郎 選手
「次の試合のガウンができたので見てください。自分を応援してくださる方々がいて、広島から世界チャンピオンになるんで、興味がある方は自分のインスタグラムを調べてDMください」

応援してくれる人たちに恩返しするため、広島から世界チャンピオンを目指します。
寺西義幸 トレーナー
「宏二郎が広島に残ることはうれしいですけど、やっぱり責任もかかるので。地方からチャンピオンになるって決めたんで、自分もやっぱり地方から1番のトレーナーになれるようにお互いにがんばっていきたいなと思っています」

芝宏二郎 選手
「ヨシユキイズム、寺西先生の下の名前が義幸なんで、その弟子なんでヨシユキイズム継承者です。それをやっぱり試合で見せていけたらなと思っています」

寺西義幸 トレーナー
「こういうところをもっと真面目になったら、チャンピオンになれると思います(笑)」
― 宏二郎選手の目標は、RISEの世界チャンピオン。高校卒業に合わせ大手ジムから誘いもあったが、寺西トレーナーとがんばるため広島に残りました。宏二郎選手はキックボクシング一本でがんばりますが、実は寺西トレーナーも接骨院の仕事を辞め、今はトレーナー一本でがんばっています。2人で世界チャンピオンになってほしいです。
