元新幹線運転が「雪が降り積もると列車が止まる訳」を解説

井上キャスター:
これがポイントの部分ということでいいですか?

元新幹線運転士 福岡氏:
はい。このままいくと、列車は左に行く構造になっています。レールが左に動くと、列車は右に行く構造になっています。

このポイントのレールが動く部分に雪や氷が挟まると、レールが動かない。最後まで行ききらず不良が起き、この区間は走れなくなる。ポイント上を通過できなくなるということが起こる。

ホランキャスター:
ポイントは全国各地にいくつもあるわけですよね。

元新幹線運転士 福岡氏:
そうですね。路線を切り替えるとか、駅に進入するとか、通過する本線と待避線に分かれる時とか、あらゆるところにあります。首都圏の中にも当然たくさんありますし、東海道線にもたくさんある。駅の前後にたくさんあります。

井上キャスター:
例えば「ポイントが雪で動きません」となると、自動的にアラームで管制官の方に出ることになるんですか?

元新幹線運転士 福岡氏:
全部ではありませんが。中途半端なところで列車が来てしまうと、脱線みたいなことも起こり得るので、きちんとモニタリングしている。

ホランキャスター:
これが明日の雪でどうなるのかということろですね。

元新幹線運転士 福岡氏:
雪そのものが積もったり凍ったりすることもありますが、遠くの寒い地域を走ってきた列車から、雪がボトっと落ちることもあるので、首都圏で雪が降っていなくても、遠方から列車が来るということも想定すると、いろいろ対策が必要ということになります。

田中ウルヴェ京 スポーツ心理学者(博士):
例えば自家用車だったら運転するときに雪だと滑るとかありますが、電車の運転士だと滑るとか、技術が必要だとかそういうのがあるのでしょうか?

元新幹線運転士 福岡氏:
私は新幹線の運転しか経験がないですが、鉄と鉄なので、当然滑るとブレーキ性能が悪くなるし、加速性能に影響を与えることもあります。悪いときには早めに対処するとかちょっと強めにアクセルを上げるとか、時間に余裕を持つとか、そういったことで対策をしていかないといけないです。