東京などではあす雪が降り、都心では積雪の恐れも。朝の通勤時など注意が必要です。
都心で積雪?あす電車どうなる

井上貴博キャスター:
2月6日、JR東日本は雪による遅れについて会見を行い「今回の雪でお客様に一番大きな迷惑をかけたのは、倒木・倒竹だった」と発表しました。
JR東日本によると、雪による遅れの主な原因は、架線凍結、ポイント不転換、倒竹、倒木、雪の抱え込みで起動不能があるといいます。

茨城県を走る「関東鉄道」が、2月の降雪を前にSNSに掲載したものです。 線路の下から直接火を焚く装置を設置し 「火事ではありません」とコメントしています。
【関東鉄道株式会社】Xより
「降雪に伴い、常総線・竜ヶ崎線ではポイントが凍らないよう融雪器の使用を開始します。火災ではありませんので、ご安心下さい」
「関東鉄道」では融雪器を11地点に設置していて、担当者は「いつでも点火できるようにしています。今晩も予報などを見て必要か判断します」としています。
JR九州でも融雪器がが設置されています。元新幹線運転士の福岡さんと見ていきます。

Nスタプロデューサー 元新幹線運転士 福岡大司氏:
ポイントというのは鉄の構造を動かして進路、方向を変えるためのもので、雪や氷の影響で凍ると、ポイントが動かない・動きにくくなるので、熱でレールを暖かくして雪や氷を溶かす、あるいは雪や氷がつかないようにして、備えをしておかなければならないということになっています。
井上キャスター:
これは手作業ではなくて、ヒーターなどかなと思っていたんですが…
元新幹線運転士 福岡氏:
映像のものは、おそらく灯油やストーブに近いような構造だと思いますが、首都圏などでは電気式のヒーターを使って、現場に行かずに遠隔でスイッチを入れて温めるものなどが最近増えてきています。
ホラン千秋キャスター:
これは今、火が見えていましたが、ずっと灯し続けるものなんですか?

元新幹線運転士 福岡氏:
ストーブのような構造の灯油を使っているものだと炎が必要なわけではないですが、自ずと火が出ることもあるし、それでレールを温め続けるということですね。
ホランキャスター:
必要なくなったら、また消す?
元新幹線運転士 福岡氏:
そうですね。
井上キャスター:
どのくらい雪が降るか、天気予報がより死活問題になってきて、そのことを見誤るとこういうことになってしまいます。

2023年1月の大雪では、JR京都線などで列車15本が立ち往生する事態が発生。乗客は最大約10時間車内に閉じ込められ、体調不良を訴えた16人が救急搬送されました。
JR西日本は会見で「積雪量が想定を上回り、雪を溶かす装置を動かすなど必要な措置がとれなかった」と謝罪しました。