9:05【女子100mハードル準決勝】福部真子 青木益未
9:25【男子棒高跳決勝】
9:50【女子走幅跳決勝】
10:05【男子5000m決勝】
10:35【女子800m決勝】
11:00【女子100mハードル決勝】
11:20【男子十種競技1500m】
11:35【男子4×400mリレー決勝】日本
11:50【女子4×400mリレー決勝】
最終日最大の注目は、A.デュプランティス(22・スウェーデン)の世界新記録への挑戦だ。現在の世界記録はデュプランティス自身が今年3月にマークした6m20である。
前日の予選は5m65から跳び始め、その高さと5m75をともに1回でクリア。2回の跳躍で決勝に進んだ。
「予選は少ない試技数で確実に決勝に行くことを考えていました。エネルギーを温存することはできたと思います。決勝では、記録は跳べるのであれば跳びたいですけど、金メダルを取ることが一番重要です」
つまり記録を狙うためではなく、勝つためにトライする高さを選択する。世界記録に挑戦するのは優勝を決めてからだ。
昨年の東京五輪では以下のような試技の進め方をした。
5m55 ○
5m70 パス
5m80 ○
5m87 パス
5m92 ○
5m97 ○
6m02 ○
6m19 ×××
世界新記録を狙うだけなら5m92、5m97、6m02と細かく刻んで跳ぶ必要はないが、5m92では米国のホープのC.ニルセン(24・米国)と16年リオ五輪金メダルのT.ブラス(28・ブラジル)、前世界記録保持者のR.ラビレニ(35・フランス)が残っていた。6m02をニルセンが3回失敗してデュプランティスの優勝が決まり、初めてバーの高さを自由に上げられるようになった。当時の世界記録は6m18だったので、デュプランティスは6m19にバーを上げた。
バーの上げ方は主催者が決めるが、世界陸上オレゴンは5m55、5m70、5m80、5m87までは東京五輪と同じで、その次からは5m94、6m00、6m06と東京五輪より2cm、3cm、4cmと高くなっている。試技数を少なくできる設定の仕方だ。
最大のライバルはやはり、今季に入って6m05と自己記録を伸ばしているニルセンだろう。シーズンベスト5m95のブラス、急成長中のE.J.オビエナ(26・フィリピン)あたりも6m00まで残ってくるかもしれない。
デュプランティスは5m55、5m80、5m94、6m00と跳んでくるだろう。6m00で優勝が決まれば、東京五輪よりも1回少ない5回目の試技で世界記録の6m21に挑戦できる。デュプランティス自身が優勝を決めるまで失敗試技なくバーを上げることと、他の選手がどの高さまで頑張るかで試技数が違ってくる。世界記録にバーが上がるまでは、そういったところが注目点だ。
