13年ぶり、大堀で制作
2月20日、近藤さんの旧友でもある大堀相馬焼の職人、根本清己さんが作品を作るため、13年ぶりに訪れました。震災前から使っている設計図をもとに、大きさや形を細かく相談します。
大堀相馬焼職人・根本清己さん「わくわくしますね。見慣れた風景はいいね、落ち着いて。それが一番だ。13年ぶり、感慨深いものがあります」
さっそく、工房でろくろを回し、制作活動再開です。

根本さん「ここでやっぱり見慣れた景色、10何年前屯所があったなとか、あそこは駐在所だなとか見る。それだけでも違うから」
しかし、根本さんにとって13年間の年月は長かったと感じています。
根本さん「南相馬に来て6年ぐらいになるのかな、あそこに定着する前に帰ってきていいよってなったら南相馬には家は建てなかった」
大堀相馬焼の窯元周辺の一部は、今年、特定帰還居住区域に認定され、住民の帰還に向けた準備が始まります。こうした中、13年ぶりにふるさとの窯元に戻った近藤さんの表情は穏やかです。
近藤さん「自分では自覚はないが、なんか全然違和感がない。それは違和感があるわけはないんだよね、ここにずっといたわけだから」