改正案では「モペット」は原付バイクと明記

小笠原キャスター:
モーターONで原付バイクに、OFFでペダルを漕いで自転車になる「モペット」と呼ばれる"フル電動自転車"。
道交法改正案では「自転車」モードでの走行も"原付バイクの運転に該当"と明記される。
2023年10月に公表された国民生活センターの調査によると、「10種類のうちの9種類がアシスト比率やスピードが道交法の定める上限値を超える」と。実際に「モペット」はどれぐらいのスピードが出るのか。

こぎ始めはほとんど力が入っていないように見えますが、どんどん加速していき、道路交通法のアシスト停止基準である時速24キロを超過してもアシストしています。平坦な道でも最高で時速44キロまで加速しました。
法定速度が時速30キロに定められているこの原付バイクと比較してみます。最初は原付バイクが勢いよく飛び出しますが、モペットがあっという間に追い越します。最高で44キロぐらい出ますから、自転車とは思えない速度である、ということがわかります。

2022年1月〜9月だけでも「モペット」が絡む指導警告など780件あり、うち360件が無免許運転だった。免許が必要と知らずに乗ってるのかはわからないですが、無免許で乗ってしまってる人も多いようですね。
井上キャスター:
「モペット」が悪いわけではなく、大変利便性の高いもの。でもルールをしっかりしましょう、というのはとてもいいことだと思います。
しかし、自転車はすごくルールが複雑で、歩行者と違って右側通行・左側通行で違うところがある。そういったルール通りにできない道路環境もあると思います。ルールをしっかりしながら道路環境やまちづくりもしていかなければならない。
萩谷麻衣子さん:
おっしゃる通りだと思います。自転車は災害時にも使うものですから、やっぱりそれが使いやすい環境、安全な環境というのも整えていくことは重要だと思います。