「まだまだわからないことが多い。みんなで知っていくのも一つの方法」

 実は蛇島にはガソリン庫のほかにも用途がわからない遺構が多く残されたままになっています。
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 (毛利聡准教授)「ここはガソリン庫のタイミングで作られたかどうかはわからないんですけれど、おそらく防空壕的な穴かと。終戦間際に掘られたとしても70年以上たっている。崩れていないのでそんなに状態は悪くないでしょう」
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 ほかにも、置き去りになったままの筒状のコンクリートや、大きな鉄製のタンクがありますが、何に使われていたかはわかっていません。

 (毛利聡准教授)「ただ廃墟を見ただけで終わるのはとてももったいないことですし。我々も面白がりながら、いろいろなことがわかっていくにつれて、調査をしているんです。蛇島という戦争遺跡があることを知って、まだまだわかっていないことが多いというのも踏まえたうえで、みんなで知っていくのも一つの方法じゃないのかなと考えています」

 明治時代から軍港として栄えてきた舞鶴市で長年、人が立ち入らずに忘れ去られていた蛇島。その眠りから目覚める日は近いのかもしれません。