トンネルの用途はガソリン貯蔵庫 当時の計画が記された資料も
実はこのトンネルは旧海軍時代にガソリンの貯蔵庫として使われていたもの。「蛇島ガソリン庫」の建設計画が持ち上がったのは今から100年以上前にさかのぼります。蛇島を研究する舞鶴工業高等専門学校・毛利聡准教授に、当時の貴重な資料について話を聞きました。
(舞鶴工業高等専門学校 毛利聡准教授)「これは蛇島にガソリン庫を造るうえでの資料ということでして、起案が大正9年(1920年)1月。(Qいろいろな人の決裁が?)そうですね、海軍大臣のハンコもあるので、当時の海軍のトップの決裁を含めている内容です」
1920年に作成された資料。当初はガソリン貯蔵庫として島を斜めに横断するようにトンネルを3本作る計画でした。
(毛利聡准教授)「この図面の基となった蛇島を測量した時期は大正4年(1915年)。大正4年の頃から蛇島を何らかの形で海軍が利用しようとしていた形跡は見られるのかなと」
しかし、実際に建設されたトンネルは4本。なぜ当初の案から計画が変更されたのかを示す資料は見つかっていないといいます。