子どもの『脱水重症化』「時・人・場所」の認識が低下したら、すぐ救急車を

ーーハイブリッド流行、特に子供に注意してほしいのが、『脱水重症化』と言われるものです。この脱水症状を見た目で判断できるのかというところなんですけども、全身が脱力するということ、あとは「時・人・場所」の認識が低下する見当識障害なら即救急車を呼ばないといけない?
「そうですね。脱水で起こることは非常に多彩で、いろんなことが起こります。ここに挙げたのは一番重篤な状況だけを挙げてるわけなんですよね。まずお母さん、お父さんは『お子さんが普段と違う反応をしていないか?』そこをよく見てください。普段のお子さんの事を知っている人が、普段と違うことをしていないか、そこを注意してみてあげることです。例えば『昼か夜かわからない』『お友達が来てるんだけども、なんか違う人のように勘違いする』など、そうなれば明らかに脳機能まで落ちている可能性が高いので、即救急車を呼んでください。すなわち、『水を取りなさい』なんて言っている余裕はもはやありません。点滴でどんどん水を体内に入れないといけないい状況です」

ーー子どもの様子をよく見てしっかりコミュニケーション取れるかどうかを一つの判断基準にする"ということですね?
「そうですね。コミュニケーションを取れない乳児などは反応をよく見てください。やはりあやしても反応してくれないなど普段と違う状況などに注意してください」

ーー感染時の脱水予防のために普段から好んでいる飲み物を用意、飲めるうちに飲む機会を促進するということですね?
「水分を飲めなくなったら、救急車を呼んだり、点滴を打たないといけないレベルなので、そうならない前に好きなものをどんどん飲ませてあげましょう。何でも構わないです。ある程度甘くてもね、何でもいいわけです」