日本のあちこちで観測されるスロースリップ

――確かに日本周辺を見ると、スロースリップは東日本、関東、小笠原、西日本、南西諸島、台湾、要するにほとんどの地域で観測されています。

(京都大学防災研究所 西川友章助教)そうです、これ全てプレートとプレートの境界が存在する地域です。境界ではプレートがずれ動いてますので、ひずみも常に蓄積されています。

――スロースリップと巨大地震との関連性も指摘されていて、2011年の東日本大震災地震の前にスロースリップが発生していたことがわかっています。

(京都大学防災研究所 西川友章助教)東北沖地震の最後のひと押しというか、スロースリップがきっかけになったんじゃないかと考えられる、そういう研究があります。