「走行距離は男子とほとんど変わらない」女子サッカーを指導して

就任時のミーティングで、選手たちに「本気でトップ3を目指さないか」と問いかけた橋川監督。実際に前半戦7試合を終えて4勝1分2敗の3位。INAC神戸レオネッサ、三菱重工浦和レッズレディース、日テレ・東京ヴェルディベレーザのトップ3に割って入っています。

画像提供:アルビレックス新潟レディース

育成年代からトップチームまで指導歴のある橋川監督は、他の女子チームを指導したことがないので、あくまでもアルビレディースの選手たちを見たことでの気づきということで、女子サッカー選手の特性をこう語っています。

「確かに男性のチームよりは走るスピードがなかったりとか、パワーがなかったり。パワーがない分、キックのレンジが短かったりというところが違うんですけれど、逆にそのフィジカルだとかパワーとかキック力でごまかせない部分、より緻密な選手たちが多いなというふうに感じます。

多分、プレーしてきた過程の中で、小学校のときは男子と一緒にやっていて、体力の差をだんだん感じてくる中で、良いテクニックを磨いたり、緻密にいろいろ考えながらサッカーをやっていったところもあったと思うんですね。あと、有酸素運動の能力自体はほとんど変わらないんですよ。走行距離なんかも男子とほとんど変わらないぐらいで、大体10~11キロ走っている選手もいます。それで接近、ボールサイドに接近して展開して連続。これを連動していくことがより緻密にできるかなというふうには感じてます」