地元に残った人も…「水が出るのは下手したら来年かな」
しかし、今ふるさと南志見に戻るという選択は難しいままです。幹線道路の復旧も進まず、地震の前には20分ほどで行けた輪島市の中心部まで1時間半ほどもかかります。


(山崎正彦さん)
「全く(水が)出ませんね」
Qいつから?
「1月1日午後4時から。ことしの秋にでも水が来るかな。下手したら来年かな」
集団避難をせず南志見に残った山崎正彦さん、66歳。地域の仲間が戻れるよう仮設住宅の建設に携わっていますが、復旧が遅れるほど戻る人が減ってしまうと危機感を募らせます。
(山崎さん)
「(南志見には)いろんな町が12~13あるんやけど、その集落自体が成り立たんようになる。今後どういうふうなるのか教えて欲しいわ」


避難先から南志見に戻った人は確認できる範囲で5人だけ。今後、地域のつながりを維持できるのか、住民には不安や焦りが広がっています。
