能登半島地震の発生から3月1日で2か月です。「コミュニティーがバラバラになる…」孤立した集落から「まるごと避難」した人たちには、地域がバラバラになってしまうとの不安や焦りが広がっています。

日本海沿いにある石川県輪島市の南志見(なじみ)地区。能登半島地震で初めて「集落まるごと避難」をしたことで知られることになりました。

(大野和之記者 輪島市南志見地区 1月11日)
「午前11時前です。避難者を乗せるヘリが南志見公民館に到着しました」

道路が寸断されたうえ、電気や水道は復旧の見通しが立たず、地震から10日後、およそ270人が、100キロほど離れた石川県金沢市に集団避難しました。


(石川県議会 吉田修議員 1月)
「バラバラになる(避難する)と、コミュニティがおそらく崩壊する。今後このコミュニティが回復するためには、避難所は極力1つ。1つで入らなければ2つで何とかまとまっていられるように」

“集落のまとまり”を崩さずに住民の命を守る。「集落まるごと避難」をした人たちはその後、どうなったのか…避難所を訪ねました。