知人が釣り上げたものをもらい自宅でさばいた

丸山教授の妻、美智子さんは10年以上前にアニサキスによる食中毒を経験し、今でも当時の痛みは鮮明に覚えていると話す。

(丸山美智子さん)
「もう夜中の2時か、3時くらいに激痛が走って、目が覚めても起き上がれないくらい激痛だったんですよね。たぶん、夜に食べたサバから出たアニサキスだろうということで」

丸山さんが夕食で食べたのがサバの刺身。それは飲食店で食べたものではなく、スーパーで買ったものでもない。


知人が釣り上げたものをもらい美智子さんが自宅でさばいたものだった。

(丸山美智子さん)
「新鮮だし、お刺身にしようということで、1匹、2匹くらいだったら、私も内臓とか気にするんですけど、10匹だったので一気にさばいてしまって」

37件中35件が家庭で食べた魚

今回の取材で見えたのが、家庭での調理による発症率の高さ。

県によると、県内で去年1月から今年6月までの1年半で報告されたアニサキス食中毒は37件。
このうち、35件が家庭で食べた魚が原因だった。

また、全体の3割を占めたのが、自分が釣った魚や知人からもらった魚を食べて発症したケースだった。