中学には一度も登校できず“進路”の問題も

2020年4月、当時の加害者側と同じ中学に進学したAさん。しかし中学校は「小学校で起きたいじめだから対処できない」として加害者側に厳しい対応をとることはなかったといい、Aさんは入学以来1度も登校していません。
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今、中学3年になって進路の話が現実味を帯びてきました。学校側は内申点が足りないAさんのため、急きょ自宅に期末テストを持ってきましたが、Aさんにとっては見るのも初めてのこと。
(Aさん)
「(中学のテストは)問題用紙と答案用紙が分かれていてびっくりして。3年生で初めてテストが出るわけじゃないですし、なんで今さらというのはありました」
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実は自治体や学校がいじめにどう対処すべきかをまとめた新たな法律「いじめ防止対策推進法」が2013年にできています。そこには加害者側に対して学校が別室登校などの措置を講じることができると定められていますが、Aさんは市や学校側の対応は不十分だと感じています。
(Aさん)
「私は相手の加害者の人たちが全員怖いわけで、一緒の空間にもいたくないくらいで、学校に来てほしくないというのをずっと言っているんですけど、(市や学校は)『加害者の子たちにも義務教育を受ける権利があるし、今いじめているわけではないから出席停止にはできない』というのを言われて。私からしたら、(学校に)我慢して来るか、(学校に)来るなと言われているように感じました」














