■車でも船でも利用可“海の駅” マリンレジャーも充実

上村彩子キャスター:
日本では道の駅だけではありません。様々な「駅」が登場しています。
まずは「海の駅」です。車で陸から、プレジャーボートで海から、どちらからでもアプローチできるマリンレジャー拠点、国交省の登録では全国に174か所あるそうです。

静岡県伊東市の海の駅「伊東マリンタウン」には、イルカの形の遊覧船「はるひら丸イルカ号」があります。遊覧船から相模湾を一望できます。

それだけではなく、かもめに甲板から餌をやることもできます。船内は下の部分で、ガラス窓から相模湾の魚が泳いでいるところを見ることができて潜水気分も味わえるということです。

■道の駅…見上げると「空の駅」? “歴史的鉄橋”が変身

続いて、空の駅です。こちらは国交省ではなく兵庫県が作った駅になりますが、余部鉄橋「空の駅」(兵庫・美方郡)というものがあります。

全面ガラス張りのクリスタルタワーになっていて、エレベーターが上がったところに空の駅があります。上に上がると日本海の絶景を一望できる展望台となっていて、高さ約40mということでした。

実はこちら、元々は1912年に完成した“東洋一の鉄橋”と言われていた余部鉄橋、JR山陰本線の観光名所として親しまれてきました。電車が通っていて車窓から見える景色も素晴らしいということで、本当に人気だったそうです。しかし、1986年の事故を期にコンクリート製の新鉄橋を建設しました。古い鉄橋の一部を保存し、観光施設にしているということです。

「道の駅 あまるべ」川本駅長:
「全部壊す案もあったが、『土木遺産』だったので、レガシーとして残したかった。近くに『道の駅 あまるべ』もあり、1日楽しめます」

この空の駅は駅長も人気です。駅長のそらちゃん(7)は1日2回“みまわりとふれあい”、地元の子どもに大人気ということで、実はカメなんです。

萩谷弁護士:
地元の活性化につながりそうですね。日本は東海道五十三次という宿場があって、その宿場を中心に宿場町とかできたじゃないですか、何かアイディア次第で地域を盛り上げられそうですね。

■都心に誕生“未知の駅”とは? 新しい交通の拠点に?

上村キャスター:
最後に「MiCHiの駅」、実は東京23区に道の駅「豊洲MiCHiの駅」があるんです。都市型の駅ということなんですが、「道」と「未知」をかけています。

1階2階の部分全部が道の駅なのですが、ホテル棟とオフィスとの間にあるターミナルはバスやバスの高速輸送システム=BRTが発着する場所です。さらには、ゆりかもめの市場前駅~晴海運河をつなぐ歩行者デッキもあり、いろんな人が集まるターミナルという感じですね。

この上に広場があり、月1回「マルシェ」で豊洲市場の商品なども販売しています。さらには災害時の対応もできるので避難所になり、防災の備蓄などもしてます。名前が「未知の駅」ともあるので、今後どんどん進化していく道の駅ということでした。