身長差を克服する戦術 決め手は“3ポイントシュートの成功率”

良原キャスター:
まさに中国の代表選手は、超大型の布陣でした。代表の7選手が200センチを超える身長があるということです。172センチの河村勇輝選手と比べ、ジンチュウフー選手は210センチ。
体格差がある中での勝利の決め手は、「ホーバス氏がもたらした“3ポイントにこだわる”最新戦術にある」と佐々木さんは分析しています。
“3ポイントにこだわる”とは、どういうことなのでしょうか。

佐々木さんは「3ポイントに警戒されればゴール下が手薄になるため、背の低い日本人選手でも中・外両方から戦えるようになる」といいます。
実際に3ポイントシュートの成功率は、中国(28%)に対して日本(34%)が上回っています。ここが強みになって勝利を挙げられたというわけです。
では、パリオリンピックで日本代表は躍進できるのか?

佐々木さんは「2010年以来、アジアの国はアメリカ・ヨーロッパに勝てていない。ただ、世界で活躍している八村選手や渡邊選手、富永選手が合流すれば、歴史的一勝にも期待がかかる」と話しています。
日比麻音子キャスター:
先日、女子バスケもオリンピック出場を決めましたし、Bリーグも盛り上がっています。お客さんを見ていても、選手がお客さんを巻き込む力、Bリーグから培った応援の力を、国際試合でも活かしているのかなと思いました。日本もバスケ全体が盛り上がっていますね。
東京大学 准教授 斎藤幸平さん:
今度、オリンピックだと世界のトップ12と戦わなければいけないから、そのなかで海外の選手が3人加われば、ベスト8ももしかしたら見えてくるかもしれないなと期待が高まりますよね。
ホランキャスター:
活躍、男女ともに楽しみですね。