皮革産業について学んだことを全校生徒の前で発表
6年生たちは2月2日、人権発表会として、体育館で1年生から5年生を前に、学んだことを発表しました。「革の歴史や伝統は知られていますが、後継者が少ないんです」「革産業の人たちは、革製品をもっと使ってほしいと願っています」「革を扱っていた人たちは、昔から差別を受けていました。人権啓発センターの人から、昔の革の歴史について聞くことができました」といった言葉が出てきました。そして発表会は「台東区はこれからも、革の魅力がたくさんある街でいてほしいです」という言葉で締めくくられました。

発表会後、聴いていた何人かが手をあげました。3年生の一人の生徒は「いろんな革のことが知れて良かったし、革を扱っただけで差別をされるのはかわいそうだな、と思いました。そして、革を大切にしたいなと思いました」という感想でした。6年2組担任の山本薫先生は「低学年の子たちから、あれだけ革のことを大事にしたいなっていう感想が出て、あっ伝わったって思いました。すごく良かったです」と発表した6年生たちを前に話していました。
伊藤登商店では3年ほど前にも石浜小の見学があり、事務所の入り口には、当時の6年生が書いた手作りの「革の魅力」というポスターが貼ってあります。2023年度の6年生もポスターを作っていて、放送日(2月24日)の少し後に、校区内にある区の施設や見学をした工場などに貼られる予定です。

1年かけて、皮革産業の魅力、現状、働く人の思い、そして、江戸時代から現代に続く歴史、学んだ成果を最後は街に発信しています。
(担当:TBSラジオ「人権TODAY」崎山敏也(TBSラジオ記者))