2019年、群馬県で女子高校生が亡くなり、遺族がいじめを訴えている問題で、県の「いじめ再調査委員会」が24日、「いじめが生徒の自殺に大きな影響を与えた可能性までは否定できない」とする報告書を知事に答申しました。

この問題は、2019年2月、県立高校2年の女子生徒(当時17)が、電車にはねられ死亡し、遺族がいじめを訴えたものの、県の第三者委員会が、いじめは自殺の主要な要因ではないとしたものです。

その後、「群馬県いじめ再調査委員会」がさらなる調査を行っていましたが、24日、報告書を知事に答申しました。

報告書によりますと、「再調査委員会も、いじめと自死との直接的な因果関係を肯定的にとらえることはできなかった」とした上で、「仲間からの悪口の一部は『いじめ』と認定でき、本件生徒の自死に大きな影響を与えた可能性までは否定できないと考える」などとしています。

また、学校側の対応については、「生徒が教職員にいじめの相談をするなど、学校が異変に気付く機会はあった」「学校の対応が適切であれば生徒の自死を回避できた可能性は十分にあった」と厳しく指摘しました。